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他ではなかなかよくならない
つらい首から背中の痛み、我慢していませんか?
首こり・肩こりに関する豆知識
【理想的な立位姿勢の重心線とアライメント3】
〇理想的な立位姿勢 矢状面でのアライメント1
①頭部:体幹の真上
②頸椎:過剰な屈曲や伸展がない中間位での緩やかな前弯
③胸椎:正常な弯曲
④腰椎:正常な弯曲、壁を背に立つと腰部と壁の隙間に手の平が収まる程度
【理想的な立位姿勢の重心線とアライメント2】
〇矢状面の重心線とアライメント2
③骨盤前面:上前腸骨棘と恥骨結合が同一垂直面上
④腸骨稜:股関節屈伸0°で腸骨稜の頂点と大転子を結ぶ線が大腿長軸と一致
⑤膝関節:膝関節屈曲で過伸展がない中間位で、脛骨長軸は垂直
【理想的な立位姿勢の重心線とアライメント1】
〇矢状面の重心線とアライメント1
①頸部:過剰な屈曲や伸展がない中間位で緩やかな弯曲
②腰部:正常な弯曲。壁を背にして立つと、腰部と壁の隙間に
手のひらが収まる程度。
【背臥位と側臥位での枕の調整5】
〇最初に背臥位で高さを調べる5
腰椎が伸展することで痛みを生じるような場合は、背臥位で膝の下に枕かクッションを入れると
痛みが軽減します。
側臥位では膝を曲げて腰椎を屈曲位にするエビ・スタイルも痛みを軽減するのに効果的です。
【背臥位と側臥位での枕の調整4】
〇最初に背臥位で高さを調べる4
背臥位から側臥位へ、側臥位から背臥位へと何回か寝返りを打ってみて、
微調節を加えて高さを決定しましょう。
【背臥位と側臥位での枕の調整3】
〇最初に背臥位で高さを調べる3
さらに、背臥位で調整した傾斜が、側臥位になったときにも
使えるかがポイントになります。側臥位になっても頸椎の側屈が出ないのが
理想です。すなわち、理想的な背臥位姿勢から寝返って側臥位になっても、
理想的な側臥位姿勢が保てる傾斜を調整することが大切になります。
【背臥位と側臥位での枕の調整2】
〇最初に背臥位で高さを調べる2
バスタオルは肩口ぎりぎりまでしっかり入れます。
横幅は50~60㎝位が寝返りを打っても頭がはみ出さない幅です。
肩甲骨の前傾角度に合わせて、肩甲骨もリラックスできるようにするのが目的です。
理想的な背臥位姿勢になるように、バスタオルを組み合わせて傾斜をつくります。
傾斜は15~20°位が一般的です。
喉が詰まる感じがしないか、呼吸が楽かもチェックします。
【背臥位と側臥位での枕の調整1】
〇最初に背臥位で高さを調べる1
寝る姿勢における不良姿勢を修正するには枕選びも重要になります。
自分自身にあった高さを確認するには、バスタオルを用いて高さを調整します。
背臥位でも側臥位でも理想的な姿勢になれる高さを探すことが大切です。
【理想的な背臥位と不良背臥位9】
〇理想的な側臥位5
下肢に関しては、天井側の下肢をベッドの側の下肢より前にすることで、天井側の骨盤後傾、
股関節屈曲・内旋を生じることになります。これらによって、骨盤の左右の前傾と後傾の
インバランスを生じる可能性があります。
【理想的な背臥位と不良背臥位8】
〇理想的な側臥位4
正しい枕の高さでも、いつも同じ側を下にして寝る習慣がある場合には、
下方になる肩甲骨が外転して前方に変位し、
僧帽筋下部繊維や菱形筋が伸長されてしまいます。あるいは胸郭が大きく上肢の重い
ケースにおいては、上になる上肢の重みにより、上方になる肩甲骨が外転方向に引っ張られ、
上腕骨頭が前方に変位し、僧帽筋上部繊維が優位となり、筋活動が過剰となってしまいます。
【理想的な背臥位と不良背臥位7】
〇理想的な側臥位3
枕が高いと、頸椎の天井側への側屈が増強し、胸椎上部にもその側屈が
波及してしまいます。天井側の椎間関節は圧縮されることで伸展傾向が増し、
ベッド側の椎間関節は離開することで屈曲傾向が増すことになります。
この姿勢は、側弯症あるいはk登板の左右差(天井側の腸骨稜が高くなる)が生じる可能性があります。
【理想的な背臥位と不良背臥位6】
〇理想的な側臥位2
枕を使用しないと、桂津のベッド側への側屈が増強し、胸椎上部にもその側屈が
波及してしまいます。
天井側の椎間関節は理解しすることで屈曲傾向が増し、
ベッド側の椎間関節は圧縮されることで伸展傾向が増すことになります。
この姿勢は、側弯症あるいは骨盤の左右差(天井側の腸骨稜が低くなる)が生じる可能性があります。
【理想的な背臥位と不良背臥位5】
〇理想的な側臥位1
側臥位においては、適切な枕を用いて、頸椎に過剰な側屈や回旋が加わらず、顎も軽く引けた姿勢を
取ることが重要です。
背臥位姿勢と同様に、頸椎、胸椎、腰椎のカーブも正常な生理的弯曲が
保たれているのが理想です。
【理想的な背臥位と不良背臥位4】
〇理想的な背臥位4
枕の高さがあっていても、寝具が柔らかすぎると胸部や腰部が寝具に沈みこんでしまい、
枕が高く感じますので注意が必要です。
【理想的な背臥位と不良背臥位3】
〇理想的な背臥位3
枕が高いと、頸椎が屈曲位となり、胸椎上部から宙に長い過剰な屈曲を生じ、
腰椎の前弯は減少します。この姿勢は、肩甲挙筋や僧帽筋上部繊維に
伸長ストレスを生じさせ、ストレートネックとなで肩を助長する恐れがあります。
神経も伸長され、痛みを生じることがあります。
【理想的な背臥位と不良背臥位2】
〇理想的な背臥位2
枕を使用しないと、頸椎の伸展が増強し、顎が前に突き出ることになります。
胸椎上部では代償として過剰な屈曲を生じてしまいます。
この姿勢は頭部前方位と胸椎上部屈曲を増強することになります。
舌の下方位も生じ、将来的に嚥下障害をきたす可能性が有ります。
【理想的な背臥位と不良背臥位1】
〇理想的な背臥位1
背臥位においては、適切な枕を用いて、頸椎に過剰な屈曲や伸展がなく、
立位よりもやや前弯を減少させ、顎も軽く引けた姿勢が理想です。
頚椎・胸椎・腰椎のカーブも性状な緩やかな生理的弯曲が保たれているのが理想です。
【理想的な座位姿勢と不良座位姿勢18】
〇腰部屈曲の不良姿勢14
ストレートネックになると、頭の重さを支えるために、
肩だけでなく首の後ろの筋群にも負担がかかり、
首も凝ることになります。
【理想的な座位姿勢と不良座位姿勢17】
〇腰部屈曲の不良姿勢13
最初は顎が前に突き出ただけで頸椎の前弯カーブは維持されていたとしても、
それに伴い頭の付け根の筋肉が硬くなり、顎を引くことができなくなり、
その状態で顎を引こうとすると、頸椎の上部は屈曲できなくなっているために、
頚椎の中下部だけで屈曲することになり、
後弯カーブ出来上がることになるのです。
これがいわゆるストレートネックです。
【理想的な座位姿勢と不良座位姿勢16】
〇腰部屈曲の不良姿勢12
猫背で頭が前に出ると、頭の重みで頸椎の正常なカーブが失われ、
頚椎の中下部は屈曲(前に曲がる)して後弯カーブになります。
そして、視線はまっすぐ前を見ようとしますから、頸椎の上部だけが後ろに伸展(後ろに起き上がる)して
前弯カーブとなり、顎が突き出る結果となり、頭の付け根あたりが詰まる感じになります。
【理想的な座位姿勢と不良座位姿勢15】
〇腰部屈曲の不良姿勢11
立位姿勢でも座位姿勢でも、この猫背があると、首の後ろの筋肉は短縮し、肩は前に巻き込まれて、
顎は前に引っ張られます。
このような状態では前に引っ張られた頭と肩を支えるために、普通以上に首や肩まわりの筋肉が
働かなくてはならなくなり、肩も首も凝ることになります。
【理想的な座位姿勢と不良座位姿勢14】
〇腰部屈曲の不良姿勢10
顎を突き出し鏡をのぞきこんで化粧をする、顎を突き出させるように机の上で頬杖をつく、
顎を突き出して携帯電話のメールを打つ、猫背で顎を突き出してパソコンやテレビと
長時間向き合う、食事の時お茶碗やお皿を持ち上げないで口を近づける、など
思い当たる人は要注意です。
【理想的な座位姿勢と不良座位姿勢13】
〇腰部屈曲の不良姿勢9
パソコン作業の代表的な不良姿勢は、頭部前方位姿勢と高追後弯姿勢です。
背中は丸まった猫背で、頭が身体の真上に乗らずに前に出ています。
しかし、視線はまっすぐ前を見ようとしますから、
顎が突き出てしまい、首の後ろが詰まる感じになります。
また方は前方に巻き込まれたようになります。
【理想的な座位姿勢と不良座位姿勢12】
〇腰部屈曲の不良姿勢8
長時間の作業は、筋疲労を生じて不良姿勢を助長することになります。
疲れたら身体を動かす、姿勢を変える、体操をするなどの工夫が必要になります。
【理想的な座位姿勢と不良座位姿勢11】
〇腰部屈曲の不良姿勢7
座ってパソコン作業をしているときの姿勢を考えてみましょう。
作業開始直後は、比較的いい姿勢をとれていることが多いですが、
椅子座位姿勢は、立位に比べて骨盤が後傾位になるため、
腰椎前弯が減少します。時間の経過とともに、やや疲れが出てきて、
頭部前方位姿勢と胸椎後弯が増加してきて、背もたれに深く寄りかかるようになります。
【理想的な座位姿勢と不良座位姿勢10】
〇腰部屈曲の不良姿勢6
不良姿勢は楽かもしれませんが、良い姿勢とはいえません。
このような楽で悪い姿勢が習慣化してくると、
筋のインバランスを生じることになり、柔軟性低下や筋力低下に加えて、
痛みを生じることになります。
【理想的な座位姿勢と不良座位姿勢9】
〇腰部屈曲の不良姿勢5
腰部屈曲とは逆に、重心をさらに前に移動した反り腰座位や、
パソコン作業中にスフィンクス座位を取る人もいます。
反り腰座位になると、頸椎後面と腰部の脊柱起立筋、股関節の屈筋群は硬いか短縮し、
頚椎前面と腹筋群、大殿筋は延長位になり筋力低下が生じます。
【理想的な座位姿勢と不良座位姿勢8】
〇腰部屈曲の不良姿勢4
立位姿勢と比較すると、座位姿勢は椎間関節にかかる圧力は減少する一方で、
椎間板にかかる圧力は増加します。
自律神経の働きからは、脊柱上部の方が丸まっていると喘息や狭心症に、
脊柱中央あたりが丸まっていると胃下垂や胃酸過多(胸やけ)や十二指腸潰瘍に、
腰部が前に丸まっていると膀胱炎や便秘になりやすいとこともあるので注意が必要です。
【理想的な座位姿勢と不良座位姿勢7】
〇腰部屈曲の不良姿勢3
頚椎凹面と胸部前面の筋群は硬いかあるいは短縮し、頸椎前面と胸椎後面の筋群は
延長位になり筋力低下を生じます。このような状態では肩や首がこり、
首が短くなって見えたり、腕も動かしにくくなって二の腕がたるんだり、
胸が垂れたり、顔の表情筋が働きにくくなって顔がたるんだり、
たれ尻になったりと悪い事ばかり起こってしまいます。
【理想的な座位姿勢と不良座位姿勢6】
〇腰部屈曲の不良姿勢2
ヒトは無意識に楽な姿勢を求めることになります。
つまり、抗重力筋をあまり使わず、しかも重心セ鵜を支持基底の中心に近づけるために、
胸椎後弯の猫背になり、頭部前方位姿勢で顎が前に出ます。
背もたれに深くもたれかかり、お尻を前にずらした仙骨座りなどの不良姿勢をとる人もいます。
【理想的な座位姿勢と不良座位姿勢5】
〇腰部屈曲の不良姿勢1
座位姿勢を直立に保持するには、脊柱起立筋群だけでなく、重心線が支持基底の辺縁に近い為、
腹筋群の緊張も必要となります。
また、座位姿勢をしばらく続けるためには、下肢の筋群の活動も必要となります。
【理想的な座位姿勢と不良座位姿勢4】
〇座位姿勢の評価
(前額面)
・いかり肩(すくめ肩)でないか
・なで肩でないか
・脊柱側弯はないか など
【理想的な座位姿勢と不良座位姿勢3】
〇座位姿勢の評価
(矢状面)
・頭や顎が前に突き出ていないか
・猫背(円背)で背中が丸まっていないか
・腰が反ったりまるまったりしていないか、など
【理想的な座位姿勢と不良座位姿勢2】
頭は身体の真上に乗っかっていて、頭のてっぺんを意図でほんの軽く引っ張られているイメージで、
顎を軽く引き、猫背が無く、腰が反ったり丸まったりしていない姿勢が、
理想的なきれいな姿勢といえます。
【理想的な座位姿勢と不良座位姿勢1】
理想的でよい椅子座位姿勢は、頸部と体幹は垂直になり、
股関節と膝関節がほぼ直角に曲がり、足底が地面についている状態です。
つまり前後左右の筋肉のバランスが取れた状態で、部分的に筋膜や筋が延長したり、
短縮していない状態です。
【共同筋間における筋の長さの相違12】
共同筋のインバランスが生じた患者には、口頭指導や鏡を利用して運動パターンを患者に見せながら、
肩関節運動を正常に行う治療が欠かせません。
患者には優位な筋の働きを減少させ、その筋の共同筋であまり働いていなかった筋を
より働かせることを指導します。
筋の動員パターンを変化・改善させることが、正常な運動を再獲得することに役立ちます。
【共同筋間における筋の長さの相違11】
このように共同筋の中でもさまざまなインバランスが生じます。
共同筋の中で長さのインバランスが生じて機能障害を生じた筋を見つけ出すには、
筋の長さや姿勢のアライメント、そしてその筋によってコントロールされている関節の
運動を調べる必要があります。
【共同筋間における筋の長さの相違10】
⑨足関節背筋群
長趾伸筋は短縮しやすく、前脛骨筋は延長位になりやすくなり、
筋力は低下します。この場合、椅子から立ち上がる際に、長趾伸筋によって
足趾を伸展することで下腿を前傾させようとする代償がみられます。
【共同筋間における筋の長さの相違9】
⑧股関節伸筋群と膝関節屈筋群
内側ハムストリングスの半腱様筋・半膜様筋は短縮しやすく、外側ハムストリングスの
大腿二頭筋長頭は延長位になりやすくなり、筋力は低下します。
この場合、椅子座位で膝を伸ばそうとすると、
内側ハムストリングスが硬いことで股関節が内旋位になることが多くみられます。
【共同筋間における筋の長さの相違8】
⑦股関節外転筋群
股関節の屈曲・内旋作用を守る大腿筋膜張筋は短縮しやすく、
伸展・外旋作用を持つ中殿筋後部繊維は延長位になりやすくなり、筋力は低下します。
【共同筋間における筋の長さの相違7】
⑥股関節屈筋群
股関節の内旋作用を持つ大腿筋膜張筋は短縮しやすく、
外線作用を持つ腸腰筋は延長位になりやすくなり、筋力は低下します。
【共同筋間における筋の長さの相違6】
⑤骨盤後傾の体幹屈筋群
腹直筋は短縮しやすく、外腹斜筋は伸長されやすくなり筋力は退化します。
外腹斜筋には体幹の回旋を制動する大切な役割がありますが、
腹直筋にはこの作用がありません。
【共同筋間における筋の長さの相違5】
④肩甲内転筋群
下方回旋の作用を持つ両献金は短縮しやすく、上方回旋の作用を持つ僧帽筋下部繊維は
延長位になりやすくなり筋力は低下します。
【共同筋間における筋の長さの相違4】
③肩甲骨内転筋群・上方回旋筋群
僧帽筋上部繊維は肩甲骨を挙上し、下部繊維は挙上を抑制します。
過度な肩甲帯の挙上は僧帽筋上部繊維が優位となり、下部繊維がこれを抑制することができなくなった
状態です。
いかり肩(すくめ肩)になりやすいインバランスです。
【共同筋間における筋の長さの相違3】
②肩甲挙上筋群・内転筋群
下方回旋の作用を持つ肩甲挙筋は短縮しやすく、上方回旋の作用を持つ僧帽筋上部繊維は
伸長されやすく、筋力が低下しやすいという特徴があります。
なで肩になりやすいインバランスです。
【共同筋間における筋の長さの相違2】
共同筋群における長さのインバランスには、次のような例があります。
①肩関節内旋筋群
上腕骨頭を前方に引き出す作用を持つ大胸筋は短縮しやすく、
上腕骨頭を後方に引く作用を持つ肩甲下筋は延長位になりやすく、
筋力は低下します。この場合、上腕骨頭は腹側・頭側(前上方)へと変位していきます。
【共同筋間における筋の長さの相違1】
効率的な筋運動おパターンに変性が起こると、ある動作を行う際に共同して動く
共同筋の中にある1つの筋がその他の筋と比較して優位になることがあります。
共同筋間の長さの違いが、この代償運動を生む要因であり、運動機能障害を引き起こす
事にもつながります。
【延長した筋・筋力の低下した筋の損傷による痛み14】
損傷している筋は触診や最大収縮の際に痛みを伴います。
筋に損傷が起こっている場合、強い抵抗をかけたりせず、継続的な緊張を加えない状態で
保持しておくことで回復が進みます。
そして、筋にかかる負荷を筋力の回復と共に徐々に増やし、
関節が正しい運動をできるようにすることが大切です。
【延長した筋・筋力の低下した筋の損傷による痛み13】
損傷には筋の痛みを伴うことが多く、それはその筋が常に緊張を強いられているからであり、
安静時にも実際には筋は緊張している状態です。
筋を本来の安静時の長さに保持してリラックスできる状態にすると、
不快感は軽減し、他動的張力も減少することがよくあります。
【延長した筋・筋力の低下した筋の損傷による痛み12】
肩が下方へ下がっているような状態にあると、筋が過度に伸長されて損傷を引き起こす
リスクがあります。僧帽筋上部繊維が損傷されると、肩甲骨の重みが筋にとって
過負荷となり、肩がその筋を引っ張り、引き伸ばされる結果となります。
【延長した筋・筋力の低下した筋の損傷による痛み11】
延長した筋、筋力の低下した筋の損層の場合、その筋に対して持続的なストレッチングはするべきでは
ありません。例えば肩甲骨の痛みを訴える患者は、筋が過度に伸長されているか否か、
姿勢を観察することにより評価すべきです。
【延長した筋・筋力の低下した筋の損傷による痛み10】
延長した筋、筋力の低下した筋の損傷については、筋が継続的な筋長を伴う場合、
筋は伸長を強いられているため、痛みが発生するようになります。
姿勢のアライメントを観察し、筋が過度の伸長していると判断できる場合、痛みはその筋の損傷からきている
ものであって、短縮からきているとはいえません。
【延長した筋・筋力の低下した筋の損傷による痛み9】
但し、変容した身体の運動パターンとそれに伴う特定の筋力低下に対する治療には、
身体の運動パターンそのものを改善することが必要であり、ただ筋力の低下した筋を
強化するだけでは運動に伴う正しいきんの使い方や、そのタイミングにまで
影響を及ぼすことはできません。
【延長した筋・筋力の低下した筋の損傷による痛み8】
過伸長による筋力低下では、運動療法で筋力の強化をはかり、
伸長を軽減することによりアライメントを修正し、症状を改善することが必要です。
【延長した筋・筋力の低下した筋の損傷による痛み7】
過伸長によって筋力低下をきたした筋は、早急に筋の長さを修正しない限り、
他の領域に痛みを生じさせるだけでなく、その筋自体が痛みを伴う損傷に移行してしまうことも
あります。そのような危険がある場合、これらの筋に対する持続的なストレッチングは、
逆にこの症状を助長することにもなります。
【延長した筋・筋力の低下した筋の損傷による痛み6】
このような場合、他動的に上肢の重量を支えることによって、頸椎の可動域が増え、
頚椎回旋時の疼痛が減少される場合があります。
これは、上肢を他動的に支えることが僧帽筋上部繊維と肩甲挙筋の他動的張力を減らし、
これによって頸椎の構造にかかる圧力を減らすことが可能となり、
運動を改善し疼痛の少ない運動が促されたからです。
【延長した筋・筋力の低下した筋の損傷による痛み5】
僧帽筋上部繊維と肩甲挙筋は頸部かr肩甲骨と鎖骨に直接付着しています。
そのため、この2つの筋の張力に対抗して頸椎を回旋させようとすると、
頚椎固有の回旋筋に過剰な筋活動が必要となります。
【延長した筋・筋力の低下した筋の損傷による痛み4】
過伸長による筋力低下では、最大短縮位から少し戻したところでは筋力を発揮できるという
特徴もあります。
例えば、長期間の不良姿勢によって、なで方で肩甲骨が下制している例では、
僧帽筋上部繊維と肩甲挙筋が延長位となり、頸椎に下方への圧迫を加えている可能性が有ります。
これによって頸椎の回旋可動域に影響を与えることもあります。
【延長した筋・筋力の低下した筋の損傷による痛み3】
過伸張による筋力低下は、次の2点が明らかな場合を指します。
①関節可動域の全域において、筋力の低下が認められること
②姿勢のアライメント観察によって安静時の筋の長さが、その筋の解剖学的な長さより
明らかに伸張されていること
【延長した筋・筋力の低下した筋の損傷による痛み2】
胸郭が大きく上肢が重いケースでは、上になる上肢の重みによって
肩甲骨が外転方向に引っ張られ、上腕骨頭が前方に変位し、
僧帽筋上部繊維が優位となり筋活動が過剰になってしまいます。
【延長した筋・筋力の低下した筋の損傷による痛み1】
筋は長期間の安静や非活動、あるいは不良姿勢によって伸長された肢位を強いられると
筋力低下をきたします。
例えば、いつも一方を下にした側臥位をとる習慣がある場合、下方になる肩甲骨が外転して前方に変位し、
僧帽筋下部繊維や菱形筋が伸長されてしまいます。
【延長して筋力が低下した筋の改善13】
スタビリティ&モビリティでの治療を行う場合、長期間伸長した肢位に置かれた場合の
損傷による二次的な筋の伸長、共同筋間における筋の長さの変化や相違についても
理解する必要があります。
【延長して筋力が低下した筋の改善12】
短縮筋だけに注目するのではなく、拮抗筋や隣接筋の延長にも目を向け、
筋のインバランスを改善して解剖学的に正常な筋の長さに戻し、
運動パターンを修正することが最も効果的な治療法です。
すなわち、スタビリティ&モビリティの考え方が必要になるのです。
【延長して筋力が低下した筋の改善11】
短縮筋と延長筋の双方に着目し、筋のインバランスを考慮して、
症状に応じた運動を意識することが重要です。
症状を悪化させるような運動は避けなければなりません。
【延長して筋力が低下した筋の改善10】
理想的なアライメントから逸脱した不良姿勢がクセになっている場合、
理想的な筋長より延長して筋力を発揮しづらくなっている筋があることを考慮して
姿勢を評価する必要があります。
【延長して筋力が低下した筋の改善9】
骨盤が後傾してしまう場合、腰部多裂筋を収縮させ、骨盤を軽度前傾させた正常なアライメントの
状態(スタビリティ)での自動的なハムストリングスのストレッチング(モビリティ)が
有効になります。
【延長して筋力が低下した筋の改善8】
また、膝が完全に伸びないときに、腰椎を中間位に保ったまま、
他動的に膝関節を完全伸展できるのであれば、筋の短縮ではなく硬くなっているだけ
という事になります。自動でも他動でも完全伸展できなければ短縮しているということです。
【延長して筋力が低下した筋の改善7】
骨盤が後傾してしまう場合は、腰椎を中間位(ニュートラルポジション)に保つと
膝関節を自動で完全伸展することができなくなります。
つまり、ハムストリングスが硬い為、隣接する腰椎椎間関節に過度な運動を引き起こし、
腰腸肋筋と多裂筋が延長され、筋力が低下しているおそれがあるのです。
【延長して筋力が低下した筋の改善6】
例えば、端座位で膝関節を伸展させようとしたときに、過剰に腰椎が屈曲してしまうことがあります。
これは大腿裏のハムストリングスが硬くなっていることで、膝を伸ばそうとした際に腰椎椎間関節
での屈曲が代償として生じ、これによって骨案が後傾してしまうためです。
【延長して筋力が低下した筋の改善5】
ある箇所の筋が短縮してしまうと、その拮抗筋だけでなく、隣接する関節にも
過度な運動を引き起こし、付随する筋の長さが延長してしまうことがあります。
【延長して筋力が低下した筋の改善4】
ストレッチング後には、新たに獲得した可動範囲にて、拮抗筋に対して自動で随意的な収縮を
出来るようにすることが必要で、延長してしまった筋に本来の長さで筋力を発揮させることを
再学習させる、あるいは筋力を増強させることが大切なのです。
【延長して筋力が低下した筋の改善3】
インバランスを改善するためには、硬い筋や短縮した筋をストレッチングするだけでは、
延長されていた拮抗筋は自動的に正しい長さに戻ることはできません。
延長筋んに対しては、短い長さでも安定した関節の固定性を発揮できるような
エクササイズを施すことが不可欠となるのです。
【延長して筋力が低下した筋の改善2】
その日の治療を維持させるためには、拮抗筋の上腕三頭筋に
注目する必要があります。すなわち、上腕二頭筋のストレッチングに引き続き、
他動的な治療で肘が伸びるようになった可動範囲を、自分自身の拮抗筋である上腕三頭筋の
力で伸ばすことを学習させておく必要があるのです。
【延長して筋力が低下した筋の改善1】
ある筋が短縮によって運動制限がある場合、その拮抗筋の長さは延長していることになります。
例えば、上腕二頭筋が同菌の場合は上腕三頭筋が拮抗筋、上腕三頭筋が同菌の場合は
上腕二頭筋が拮抗筋になります。
この2つの筋を例にした場合、臨床上問題になるのは肘が伸びなくなるケースです。
すなわち、上腕二頭筋に短縮が生じ、上腕三頭筋が延長してしまっているケースです。
この場合、上腕二頭筋に対してストレッチングなどさまざまな方法で金を伸長させます。
その結果、その日の治療で肘が少し伸びるようになったとします。
しかし、このまま患者を帰宅させたのでは、またすぐに治療前の状態に戻ってしまうでしょう。
なぜなら、自宅では物を持ったり、歯を磨いたり、顔を洗ったりと上腕二頭筋を使うことが
多いからです。
【硬くなった、あるいは短縮した筋の改善15】
関節可動域増加が最大かつ持続時間が最も長いのは、
60秒間を反復する(静的)ストレッチング周期です。
関節可動域を増加かつ維持させ、一方でセッション間の軟部組織の治癒を可能にするためには、
健常だが低可動性のある人では1週間あたり最低2回は実施する必要があり、
軟部組織に障害を有する患者では、1週間あたり2回以上実施する必要があります。
【硬くなった、あるいは短縮した筋の改善14】
徒手ストレッチングまたはセルフストレッチングに関しては、
Ib抑制により金からの抵抗が弱まり、筋の伸張性が拡大するまでには10~20秒必要で、
30~60秒間保持した場合には筋張力における伸張反射の促通効果は小さくなります。
【硬くなった、あるいは短縮した筋の改善13】
低強度の長時間の静的ストレッチング(徒手、機械、あるいはセルフストレッチング)は、
ストレッチングの最も安全な方法です。
健常だが低可動性(可動性の低下)のある人では、静的ストレッチング(持続性あるいは間欠性/周期性の
徒手ストレッチングまたはセルフストレッチング)は、関節可動域の著しい伸長をもたらします。
【硬くなった、あるいは短縮した筋の改善12】
また、静的ストレッチングの施工後に、対象者が感覚(疼痛の発生、最大伸長感、
耐えられる最大疼痛)の遅延を生じるという報告もあります。
つまり、伸張性の増加は、間隔認知の変化、あるいは強い不可に耐えようとする
心理的変化も影響しているのです。
【硬くなった、あるいは短縮した筋の改善11】
筋の伸展性の増加に対する最新の見解は、筋だけでなく他の紳士も関与するという点と、
感覚理論とがあります。
柔軟性を限定させる関節周囲軟部組織の因子とその割合は、関節包47%、筋・筋膜41%、
腱10%、皮膚2%であり、静的ストレッチングによって実際は筋以外も伸長されることになります。
【硬くなった、あるいは短縮した筋の改善10】
一方、短縮した筋を自動運動でゆっくり伸長し、最終伸長位で5~10秒静止した後、
開始肢位に戻すという5~10回繰り返す動的ストレッチングでも、
関節可動域の最終域付近で実施すれば伸張反射の増加はなく、
筋の伸張性の増加に効果があります。
【硬くなった、あるいは短縮した筋の改善9】
筋のリラクゼーションは、伸張反射を誘発しないようにゆっくりと筋を伸長する
静的ストレッチングによって、ゴルジ腱器官による自己抑制が生じて、
脊髄α運動ニューロンの興奮性を低下させることで筋が弛緩します。
【硬くなった、あるいは短縮した筋の改善8】
しかしながら、一時的な伸びやすさの改善は一過性で持続性が乏しいのも現状です。
筋節については長期間の伸長によって筋節の数が増加するという動物実験はありますが、
短時間の伸長による変化は確認できていません。
【硬くなった、あるいは短縮した筋の改善7】
筋の伸張性の増加は、筋のリラクゼーションによって生じます。
物理的に短縮した筋を引き伸ばすことで柔軟性を増大させることはもちろん、
その素行後に血流を改善し、筋硬結(筋の硬いコリ)の性状を正常化することによって、
その自動的及び他動的な伸縮性を回復することも治療目的となります。
【硬くなった、あるいは短縮した筋の改善6】
硬くなった筋・短縮した筋に対しては、血流を改善し、筋の柔軟性を回復することが重要です。
そのためには、温熱療法、マッサージ、ストレッチングなどが有効です。
ストレッチング(伸長運動)とは、「伸展性の低下した軟部組織を伸長して、柔軟性を改善するために、
他動的あるいは自己で筋を引き伸ばす運動方法」です。
【硬くなった、あるいは短縮した筋の改善5】
また、筋内の局所に子運管神経節後繊維から反射活動によって放出されるノルアドレナリンが、
痛覚受容器の過敏化にも寄与します。
結果として、ミオシンフィラメントをアクチンフィラメントから引き離す
ATPが欠乏し、両者の連結が切れないまま、筋は収縮を維持することに
つながるのです。
【硬くなった、あるいは短縮した筋の改善4】
さらに筋からの痛覚繊維のインパルスが交感神経の反射活動を高めて局所的な虚血をもたらします。
僧帽筋の短縮が持続し、血液が行き渡らない状態になる肩こりの症状などがこれにあたります。
【硬くなった、あるいは短縮した筋の改善3】
メカニズムの続き
④筋繊維の持続的収縮によって代謝が高まり、筋のエネルギー要求量も増加しますが、
筋の等尺性収縮によって筋内部の血管は圧縮されているので、
酸素分圧が低下し、筋のエネルギー供給源となるリン酸結合をもたらすATP,アデノシン二リン酸、
クレアチンリン酸は欠乏することになります。
⑤その結果、筋はエネルギー危機に陥り、過敏性物質(内因性発痛物質)が
筋細胞外に放出され、IV群神経終末や自律神経終末を刺激して痛みを引き起こします。
【硬くなった、あるいは短縮した筋の改善2】
メカニズムは以下の通りです。
①骨格筋への過負荷や過剰疲労が続くと、運動神経末端から神経伝達物質である
アセチルコリンが過剰分泌されます。
②終板(運動神経が筋肉に到達する部位の筋繊維側の特殊な構造体)に、
強くて持続的な脱分極(筋繊維の収縮をもたらす細胞膜電位の減少)が起きます。
③筋小胞体からカルシウムイオンが大量かつ持続的に放出され、
筋繊維の持続的収縮がおきます。
【硬くなった、あるいは短縮した筋の改善1】
短くなった範囲でしか活動できない筋は、常にその方向への動きが優位になっていることを意味します。
常に同じ筋に持続的な過負荷が加わっていると、ミオシンフィラメントとアクチンフィラメントの
結合が解除できなくなることにもつながります。
【インバランス改善の為の筋の知識5】
猫背姿勢では、胸の前の筋は短くなった範囲での活動が優位となり、
逆に胸椎部分の脊柱起立筋は伸ばされた範囲での活動によって筋力が低下することになります。
猫背姿勢の改善には、短縮してしまった胸の前の筋肉と、引き伸ばされてしまった脊柱起立筋の
それぞれに適切な働きかけをすることが必要となります。
【インバランス改善の為の筋の知識4】
ヒトの筋は、それぞれ最も長くなる長さと、最も短くなる長さがあります。
しかし、不良姿勢や間違った動作パターンがつづくと、筋が短くなった範囲でしか活動できなくなったり、
逆に長くなった状態で視界活動できなくなってしまいます。
筋は引き伸ばされるほどアクチンフィラメントに接するミオシンフィラメントの頭部の数が少なくなり、
発揮できる筋力が弱くなってしまうのです。
【インバランス改善の為の筋の知識3】
筋が弛緩する際には、その結合部にアデノシン三リン酸(ATP)が入り込むことによって、
ミオシンフィラメントが引き離すのです。
【インバランス改善の為の筋の知識2】
筋の最小単位はz線で仕切られた筋節です。筋節は筋収縮に必要なミオシンフィラメントと
アクチンフィラメントで構成されています。
筋は脳の運動ニューロンから信号を受け、ミオシンフィラメントの頭部が
アクチンフィラメントに結合して引き寄せることで収縮します。
【インバランス改善の為の筋の知識1】
漠然とした運動では、血液などの循環や関節可動域の改善には効果があるかもしれませんが、
筋・筋膜のインバランスや姿勢アライメントの改善には必ずしも効果がありません。
筋のメカニズムや、関節の仕組みなどを正しく理解し、適切なイメージをもって
運動することで、不良姿勢改善のための運動をより効果的にすることができます。
【不良姿勢によって生じる障害とインバランスの改善8】
正しい姿勢を意識するタイミングとしては、
例えば鏡の前の横切るとき、赤信号で待つ間、通勤電車の中、壁を背にしたとき、
食事の席に着く時、歯磨きをするとき、テレビを見ているときなど、
機会を見つけて姿勢を意識するように指導することが有効です
【不良姿勢によって生じる障害とインバランスの改善7】
人間は常に良い姿勢を維持し続けるのは不可能です。
無理に長時間にわたって良い姿勢を維持させることで、その姿勢を維持するための筋群に
過剰な努力を強いることになるからです。
疲れたら休みながら、一日の中で何度も正しい姿勢を意識させることが重要です。
【不良姿勢によって生じる障害とインバランスの改善6】
姿勢のアライメントを矯正する際、補足的な手段として用いられるのは
「言語的補足」「視覚的補足」「蝕知的補足」の3つです。
患者によっては、自分のどこが不良姿勢なのかがわからない人もいます。
その場合、癖になっている不良姿勢をとらせ、患者が不快感を覚えるまでその姿勢を維持してもらうことで、
それが不良姿勢であることを示し、その姿勢を正す方法を教えることも有効です。
【不良姿勢によって生じる障害とインバランスの改善5】
頭上に手を伸ばす動作で、脊椎の中間位(ニュートラルポジション)を維持するために腹筋群を
収縮させることや、更に痛みを感じる領域への代償を防ぐことを学習させます。
それが出来るようになったうえで、物を手に取って持ち上げ、
高い棚に置く動作へと段階的にステップアップさせていくことが大切です。
【不良姿勢によって生じる障害とインバランスの改善4】
姿勢を支える土台を安定させたうえで(スタビリティ)、動きを要する分節の柔軟性(モビリティ)を
獲得することが大切です。
運動課題が大きく速くなるに従い、スタビリティ&モビリティの獲得はさらに重要になります。
【不良姿勢によって生じる障害とインバランスの改善3】
例えば、猫背で胸部前面の筋が短縮してしまっている場合、その筋をストレッチングするのと同時に、
拮抗筋である胸椎の脊柱起立筋を鍛え、背面から支える機能を強化することが必要なのです。
【不良姿勢によって生じる障害とインバランスの改善2】
筋・筋膜のインバランスを改善して、理想的な姿勢と運動パターンを獲得するためには、
硬くなってしまったり、短縮してしまった筋をストレッチングすることはもちろんのこと、
その拮抗筋や隣接筋の安定化を図ることが重要です。
【不良姿勢によって生じる障害とインバランスの改善1】
不良姿勢は、筋・筋膜のインバランスや関節のアライメントの偏移(配列異常)
などの原因によって生じます。
これらの障害を解消するためには、筋・筋膜のインバランスを修正し、
関節のアライメント偏移を修正することが重要になります。
【神経性制御の安定性への影響5】
体幹の浅層筋は、姿勢の張り綱としての機能を反映し、上肢及び下肢の運動方向により
応答は様々であり、身体が外形を変える時に重心の偏位を制御します。
【神経性制御の安定性への影響4】
四肢を動かす筋には、活動する前に体幹のあらゆる筋の姿勢による応答を
活性化させるフィードフォワードのメカニズムがありますが、
腹横筋及び多裂筋の深層線維の活性化予測は姿勢の重心動揺の方向または
速度とは無関係です。
【神経性制御の安定性への影響3】
中枢神経系は、四肢の運動により加わる負荷を予測し、体幹の筋群を活性化させ、
脊椎の安定しを維持します。
【神経性制御の安定性への影響2】
神経系は基本的に、筋がさまざまな負荷の力に対抗できるよう筋緊張や運動を変化させることにより、
予測できる力にも予測できない力にも、適切な時に適量の応答ができるように調節しています。
【神経性制御の安定性への影響1】
姿勢を安定させるのに腹筋群や脊柱起立筋などの活動が行われることを説明しましたが、
その活動は神経系によって制御されます。
頚部及び体幹の筋は、神経系から活性化と制御を受け、変動している力と動きに対応するのに
末梢神経系と中枢神経系の影響を受けます。
【骨盤底筋力の増大6】
これらのエクササイズは日常生活のなかでも積極的に行うことが大切です。
例えば、職場や電車の椅子に座っているときでも、椅子座位での体操を行ったり、
電車を待っているときや料理をしながらでも締める体操を行うことができます。
立位では締める動きにあわせてつま先立ちをすると締めやすくなります。
咳やくしゃみがでそうなときや、重いものを持ち上げる時など、意識して骨盤底筋群を
締めるようにするのも大切です。
【骨盤底筋力の増大5】
まずは背臥位の立て膝から開始します。次に骨盤挙上も同時に行うことで殿筋も収縮させます。
さらに肘をついた四つ這い、椅子座位、立位と進めていきます。
【骨盤底筋力の増大4】
骨盤底筋群の引き上げと引き下げが自在にできるようになることが大切です。
力を抜いて、肛門・膣・尿道を締めて(尿を途中で止めるようなイメージ)から、
息を吸いながら骨盤底筋群を胃の方に吸い上げるように持ち上げます。
持ち上げたままで10秒くらい止めたら、次に肛門・膣・尿道を20秒ほど緩めます。
緩める時は、トイレで排尿するときを想像してもらうとうまくいきます。
【骨盤底筋力の増大3】
骨盤底筋群のを強化する体操は、男女の性別に関係なく尿漏れ防止が期待できるので、
ストレスや出産による女性の尿漏れ防止や前立腺癌手術後の男性の尿漏れ防止、
加齢による中高年世代の尿漏れ予防などに効果的です。
【骨盤底筋力の増大2】
骨盤底筋群のエクササイズは、腹部よりも肛門・膣・尿道をキュッと締めて、
骨盤底筋群を強化する体操です。肛門の括約筋と尿道の括約筋は連動しているので、
体操を続けることで括約筋機能をたかめることになり、
尿漏れ防止にも役立ちます。
【骨盤底筋力の増大1】
骨盤衣里筋群は、骨盤のそこに広がる薄い筋肉の集まりで、
膀胱や子宮、直腸などを支えます。出産・肥満・便秘・加齢・更年期のホルモンバランスの乱れ
など多くの要因により、女性の骨盤底筋群の筋力は弱まります。
骨盤底筋群が緩むと、膀胱や子宮が下がり、尿道を締めにくくなるため
尿漏れなども生じやすくなります。
【背面の伸筋群筋力の増大2】
出来るようになったら、引き込み法を維持したままで四肢を動かす段階へ進めます。
強度が増すと、脊椎に圧迫が加わりやすくなります。仙腸関節に負荷を生じさせたり、
脊柱を伸展させるような位置までは下肢を挙上させないように
注意してください。
【背面の伸筋群筋力の増大1】
身体の背面の筋、伸筋群のエクササイズですが、
四つ這い位、または腹臥位で行います。
腹部及び頸部で脊柱を中間位(屈曲も伸展もしていない状態)にし、引き込み法を実施します。
その際、視線は床を見るようにしましょう。
下腹部をゆっくり引っ込めて、内臓の重さを支え、更におへそをゆっくりと
脊柱の方向にひき上げるようにします。
腰部が屈曲しないように背部の伸筋群も同時に収縮させることが大切です。
【上部腹筋力の増大2】
◎脊柱の上部からの屈曲
引き込み法を維持したまま、茶位間を巻き込むように肩を床から浮かせます。
腹筋群の筋力が弱い場合、起き上がるにつれて腸腰筋による股関節屈曲の代償が生じて
足部が浮いてきてしまいます。足部が浮く場合は、その手前までで止めてください。
【上部腹筋力の増大1】
腹直筋は腱画によって分けられており、下部から、あるいは上部から収縮することが可能な構造と
なっています。
下部腹筋力の増大が達成されるに従い、上部から引き起こす腹筋力も増大させることで、
グローバル筋の強化にもなります。
【下腹部筋力の増大2】
◎引き込み法
下腹部を下着のゴムから離すように、おへそを脊柱の方向にゆっくり引き込みます。
10秒間保持を10回実施しますが、エクササイズ中は呼吸を止めないようにしてください。
まず、膝を曲げた背臥位で行い、その後腹臥位、四つ這い位、立位でもできるように
進めていきます。
【下腹部筋力の増大1】
腰椎や骨盤の安定化にはコア筋である腹横筋のエクササイズが有効です。
腹横筋を随意に活性化する方法としはドローイング・インと呼ばれる
引込法が良く用いられており、腰痛患者のトレーニングとしても効果が認められています。
【脊柱起立筋と多裂筋と安定性の関係3】
多裂筋は腰背部筋膜の後層と中間層に包まれ、このために容積および筋収縮がこの筋膜に
加わる張力、ひいては筋膜の安定化機能を高めます。
また、多裂筋は仙骨を前屈させる働きがあるので、
仙骨を後屈させる肛門挙筋・尾骨筋と協力して
仙骨の位置をコントロールします。
【脊柱起立筋と多裂筋と安定性の関係2】
コア筋としては、脊柱起立筋と並行している多裂筋があります。
多裂筋群は多線維束で、type1繊維と大きな毛細血管網が密に分布しており、
安定筋としての役割が際立っています。
この菌の分節性付着により、脊椎分節の運動を制御し、
脊椎を強固にすることができます。
【脊柱起立筋と多裂筋と安定性の関係1】
背部の代表的なグローバル筋が脊柱起立筋です。
脊柱起立筋は長い多分節伸筋で、仙椎及び下部腰椎に大きな質量のかかる筋腱でもあります。
姿勢の重心動揺に対して体幹を制御する重要な張り綱として機能するのは、他のグローバル筋と同様です。
【腹筋群と安定性の関係7】
腹直筋は腹直筋鞘と呼ばれる腱膜によって包まれています。
この弓状線の上部には腹直筋鞘・前葉(外腹斜筋腱膜と内腹斜筋腱膜・浅層)と
腹直筋鞘・後葉(内腹斜筋腱膜・深層と腹斜筋腱膜)がありますが、
下部では前葉だけになります。
すなわち、下部では外腹斜筋腱膜・内腹斜筋腱膜・腹横筋腱膜がすべて前葉として
腹直筋の前面に回り込むことになるのです。
下腹部が姿勢の安定性にいかに重要かということが、この構造からよくわかります。
【腹筋群と安定性の関係6】
腹直筋には3~4つの腱画があり、これによって「6から8つに割れている」ように見える状態になります。
この腱画は、通常は剣状突起下端の高さ、剣状突起と臍との中間の高さ、
臍の高さ、臍と恥骨との中間の高さに見られます。
腹直筋は板のような1枚の筋ではなく、腱画ごとに収縮する機能があります。
一番下の腱画の場所には、弓状線という腹直筋が通り抜けるポケットが開いています。
【腹筋群と安定性の関係5】
腹筋群が強く収縮すると、骨盤底筋群全体が反応して収縮します。
恥骨尾骨筋は腹横筋と、腸骨尾骨筋と尾骨筋は腹斜筋と一緒に収縮する傾向があります。
恥骨直腸筋は腹直筋と関連して動きます。
腸骨尾骨筋と尾骨筋の両側性の収縮は仙骨を後屈させます。
【腹筋群と安定性の関係4】
この腹横筋だけが体幹んお等尺性屈曲時と伸展時に作用しますが、
これは腹横筋の安定化機能によるものです。
腹横筋は、四肢がどのような方向に運動しても、急激な腕や足の運動にフィードフォワード反応で対応し、
安定化に寄与します。
また、呼吸とも強調して働き、更には骨盤底筋群との協調関係もあります。
【腹筋群と安定性の関係3】
腹横筋は、腹筋群のうち最も深層にある筋で、姿勢の重心動揺に独自に反応します。
腹横筋は、胸腰筋膜の後層お曜日中間層を介して腰椎の後部に付着し、この作用を通じて
腹部及び腰椎周囲を支持する張力を生み出します。
【腹筋群と安定性の関係2】
コア筋、いわゆるインナーマッスルの中でも、腹横筋と多裂筋は
急激な四肢の運動により姿勢が崩れると、最初に活動的になる筋であることが
明らかになっています。また、腹圧を高めてコルセットの役割を果たす筋としては、
横隔膜と骨盤底筋の働きも重要です。
【腹筋群と安定性の関係1】
腹筋群のグローバル筋には腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋があります。
多分節にまたがる大きなグローバル筋で、姿勢の重心動揺に対して脊椎を安定させる
重要な張り綱としての役割を持っています。
【頸部・体幹の筋の安定性への影響14】
四肢の運動を反復した際には、腹横筋及び横隔膜の活動は、吸息時にも呼息時にも呼吸の
所要量を見たく昌に修正され、脊椎への安定性も得られます。
【頸部・体幹の筋の安定性への影響13】
呼吸に関わる横隔膜も、腹横筋と共同して安定化機能に寄与します。
特に急激な腕の動きに対するフィードフォワード反応では、
両者の共同作用が顕著になり、腕の動きに先んじて横隔膜の収縮及び
腹腔無い圧の増大が生じます。
この動きは呼吸層や腕の動きの方向に関係なく起こります。
【頸部・体幹の筋の安定性への影響12】
呼吸も姿勢や安定性に影響を及ぼします。
息を吸うと胸椎が伸展、胸郭が挙上し、
脊椎が正しく配列します。
肋間筋も呼吸時に肋骨を安定させて動かく姿勢筋として機能します。
【頸部・体幹の筋の安定性への影響11】
筋繊維は2つに分類できます。
魚類や鳥類では金全体が白色のtypeⅡ繊維、あるいは赤色のtypeⅠ繊維に区別できるものがありますが、
ヒトでは療法の筋性が1つの筋に存在し、その比率(筋繊維組成)は筋によって異なります。
ヒトではtypeⅠ繊維は主に姿勢保持筋に多い、
つまり背部の筋にはtypeⅠ繊維の方が大きな役割を占めていることがわかっており、
姿勢の安定化に筋が果たす役割を反映しているといえます。
【頸部・体幹の筋の安定性への影響10】
筋持久力の観点から見ると、脊柱を通常の状態で安定させるためには、
個々の筋に最大収縮力の10%程度を発揮させるだけで十分です。
しかし、脊柱を他動的に保持する関節円板や靭帯に、障害や弛緩などがあると、その保持力が
不足し、それを補うために筋力が必要となります。
【頸部・体幹の筋の安定性への影響9】
脊椎の分節にそれぞれ直接付着するコア筋は、運動の方向に関係なく働きます。
個々の分節に動的安定性の保持をもたらし、運動の限界点で動かない組織に負荷がかからないよう、
各分節を安定した位置に維持する働きがあります。
【頸部・体幹の筋の安定性への影響8】
個々の分節が不安定になると、この分節領域の随意的に動かない組織に負荷が加わり、
グローバル筋の張り綱構造による圧縮荷重が、逆に脊柱に苦しい状態をもたらし、
持続させることになります。
【頸部・体幹の筋の安定性への影響7】
脊椎の多くの分節にまたがるグローバル筋群は、脊柱を支えるおおきな張り綱の役割を果たします。
重心が移動する体幹に加わる外部荷重に対応するためのものです。
グローバル筋は、脊柱に直接付着することがほとんどないため、
張り綱のような構造で脊柱を押し縮める方向に作用する圧縮荷重をかける構造で、
脊椎の個々の分節を安定させています。
【頸部・体幹の筋の安定性への影響6】
股関節、肩および頸部の筋系で柔軟性や筋力のバランスが崩れると、脊椎に非対称の力が加わり、
姿勢に影響が及ぶことになります。
体幹にあるグローバル筋もコア筋も、これらの障害を防ぐために、多くの分節に分かれた脊椎に
安定性をもたらす重要な役割を果たしています。
【頸部・体幹の筋の安定性への影響5】
大胸筋や前鋸筋の体幹の周囲に位置する筋が押す力を発揮するには
肋間筋及び腹筋によって肋骨が安定している必要があります。
動きの反復や、激しい動きによって、脊椎を安定させる筋系に局所的な疲労が生じると、
脊椎の支持構造に傷害が生じる可能性が大きくなります。
【頸部・体幹の筋の安定性への影響4】
立位で股関節が屈曲する場合を考えてみます。
脊椎には腰椎前弯の増強及び脊椎が前方へズレる力が伝わります。
腸腰筋が股関節を屈曲させる力に拮抗して、腹筋群が働くことで骨盤および腰椎が安定し、
股関節をスムーズに動かすことができるのです。
【頸部・体幹の筋の安定性への影響3】
脊椎が十分に安定していないと、四肢の運動によって脊椎が不安定になってしまう場合があります。
四肢の運動をつかさどる上肢あるいは下肢の筋が収縮すると、その力が伝わり、
脊椎の構造及びこれを支える軟部組織に角の負荷がかかるような脊椎の動きが生じます。
【頸部・体幹の筋の安定性への影響2】
人間が重力に逆らって二本足で生活するために、体幹の浅い部分にあたる浅部(グローバル)筋と、
深部(コア)筋(インナーマッスルともいいます)が直立位を維持するために働いています。
【頸部・体幹の筋の安定性への影響1】
自分の意思でコントロールできる筋を中心とした自動制御が姿勢の安定性に与える影響を見ていくと、
頚部及び体幹の筋、身体を動かす動筋として働くだけでなく、
静的な姿勢を保つ際にも重力に抗する拮抗筋としても作用し、
脊椎の安定に重要な役割を果たしています。
このような動的安定化の働きが体幹の筋になければ、脊椎は直立位なると
倒れてしまうことになります。
【胸腰筋膜の安定性への影響2】
胸腰筋膜は、腰椎の屈曲限界行で緊張し、屈曲を制限するほか、
動的な安定化機能もみられます。また広背筋の腱膜と
下後鋸筋、内腹斜筋及び腹横筋とつながる繊維が、胸腰筋膜の外縫線で一体となり、
このためこれらの筋の収縮によって屈曲した筋膜を介して
筋膜の張力が高まり、これも腰椎を安定させる力になります。
【胸腰筋膜の安定性への影響1】
筋膜の中でも、姿勢と密接に関わるのが体幹部に存在する胸腰筋膜です。
この筋膜は数層からなり、背部に広範囲にわたる筋膜系で、
脊柱起立筋、多裂筋、腰方形筋、腹横筋によって支えられています。
これらの筋群が胸腰筋膜の張力を高め、安定化機能に寄与しているのです。
【筋膜の安定性への影響20】
姿勢を評価する場合、筋のインバランスだけでなく筋膜の視点からも
分析を行う必要があるのです。また、本人が訴える痛みを伴う運動と、
これまでの人生を通した既往歴を踏まえて姿勢を見ることも重要です。
【筋膜の安定性への影響⑲】
例えば、大腿筋膜張筋がその牽引力を増加させて筋膜の張力が強まった場合、
同じ配列に属する長趾伸筋の筋膜で反対方向の牽引力が誘導され、
張力のバランスをとろうとします。このような筋膜組織全体での張力の調整は多くの場合、
急性痛を生じさせます。
なぜなら、影響を受けた筋膜の分節にある関節周囲の自由神経終末が過剰及び異常な牽引を
受けるからです。
【筋膜の安定性への影響⑱】
筋膜の張力が高密度化によって変性すると、神経受容体がこの異常に対して反応し、
疼痛信号によって潜在的な危険を知らせます。
身体はこの疼痛信号を姿勢を変えることなど(姿勢代償)で中和しようとします。
ある筋の筋膜で張力に変調が起きると、筋膜のネットワーク全体での張力を保持するために、
同じ筋膜配列に沿った別の筋膜で反対の張力を引き起こすのです。
【筋膜の安定性への影響⑰】
【筋膜の安定性への影響⑯】
通常、静的な立位姿勢では意識的な姿勢制御は必要とされず、筋膜の張力が立位姿勢での
身体の保持に役立ちます。姿勢のアライメントが動揺し、重心が立位の支持基底の周辺に
偏ってくると、筋膜の張力がある箇所の筋紡錘を局所的に刺激し、
その箇所に不適切な筋収縮が引き起こされることになります。
【筋膜の安定性への影響⑮】
姿勢の調節には、筋膜の張力も大きな影響を及ぼします。
静的な姿勢は筋膜配列による基底張力によって保持されています。
筋膜配列とは、筋膜によって結び付けられ、一方向性の力を発揮するように
連鎖する複数の筋膜単位のことです。
関節をまたいで力を発揮する二関節筋繊維によって張力をかけられており、
姿勢の維持にも関与しています。
【筋膜の安定性への影響⑭】
深筋膜層の間、深筋膜と筋外膜の間、筋内膜などのいたるところに存在するヒアルロン酸が、
この滑走に寄与しています。
しかし、同じ姿勢や同じ動作を反復しすぎるとヒアルロン酸が凝集してしまい、
筋膜の粘着性が増し、滑りが悪くなります。
また、粘着性の増加は、筋膜の高密度化(柔軟性低下と筋出力低下)の原因にもなります。
【筋膜の安定性への影響⑬】
筋組織内の筋繊維は、すべてが同時に収縮するわけではなく、逐次連結しながら
収縮します。この筋繊維の連続した動きは、滑走を妨げられていないときにのみ可能です。
この滑走をスムーズにする緩衝材として機能しているのが筋膜です。
【筋膜の安定性への影響⑫】
整体において、すべての筋組織はお互いの上を自由に滑ること(滑走)が可能で、
これが筋の動きを支えています。
ある筋が収縮する際に、筋膜や隣接する筋繊維同士が引っかかってしまっては、
スムーズに収縮することができません。
【筋膜の安定性への影響⑪】
筋膜とは皮下組織と筋組織の間を結合させる線維性結合組織膜であり、
相互に接続したネットワークでもあるのです。
外部からの力が加わった際などには、
筋膜組織は局所的な緊張の要求に対して、
組織全体の繊維の配列や密度を適応させることで、
ネットワークとして対処します。
【筋膜の安定性への影響⑩】
筋繊維の一部は筋外膜から深筋膜へ挿入し、付着部を形成しています。
このことによって、筋の収縮はそのうえを覆っている筋膜にも伝達され、
筋膜のネットワークを介して隣接筋など他の筋にも力が伝達されるのです。
【筋膜の安定性への影響⑨】
筋膜は、例えば上腕筋などの区画ごとに筋を囲みますが、
その中で上腕二頭筋と上腕三頭筋を分離させている筋間中膜とよばれるものも筋膜です。
そして関節を超えて連続する筋膜区画同士をつなぐ配列を筋膜配列とよび
これらは支帯によって同期されます。
【筋膜の安定性への影響⑧】
コラーゲン繊維は通常、波状に縮んだ状態にあります。
外部から力が加わると、この波状の部分が直線状に変化することで
長さが変化しますが、繊維自体が伸びることはありません。
逆に弾性に富んだエラスチン繊維は、繊維自体が伸びやすい性質で、
最大2.5倍の長さまで伸びます。
このことが、姿勢をコントロールする上で重要な要素となっています。
【筋膜の安定性への影響⑦】
筋膜はコラーゲン(膠原)繊維とわずかなエラスチン(弾性)繊維で構成されています。
筋内膜だけはコラーゲン繊維だけで出来ています。
エラスチン(弾性)繊維は、文字取りゴムのような男性に富んだ性質です。
コラーゲン繊維は弾性には乏しいですが、張力に対しては
強い抵抗性を示します。
【筋膜の安定性への影響⑥】
深層膜の下には筋を包む筋外膜(または協調筋膜)、1つずつの筋束を包む筋周膜、
個々の筋繊維を包む筋内膜が連続して存在します。
【筋膜の安定性への影響⑤】
筋膜は、大きく浅筋膜と深筋膜に分けられます。
浅筋膜:皮膚・皮下組織と筋の間に位置し、皮下組織の一部に当たります。
深筋膜:筋のすぐ上に位置する斜め・縦・横に走行する3層構造です。
腱膜筋膜または伝達筋膜とも呼ばれます。
【筋膜の安定性への影響④】
筋膜がよじれたり、癒着したりすると、筋膜そのものだけでなく、
上に張る皮膚や下にある筋肉も動きづらくなります。
そのため、良い姿勢や動作がとりづらくなり、
腰痛や肩こりの原因となるだけでなく、そこを通る血管やリンパ、
神経も影響を受け、痛みやシビレが生じることもあります。
筋を正しく動かすためには、それを包み込む筋膜を柔軟に保つことが大切なのです。
【筋膜の安定性への影響③】
筋膜は水溶液條の間質液、つまり基質の中のコラーゲン繊維とエラスチン繊維、
さらにはヒアルロン酸で出来ています。
筋膜の機能異常とは、簡単に言えば、筋膜を形成するコラーゲン繊維とエラスチン繊維が
密集して高密度化を生じ、基質が脱水を起こしてゼラチン状に粘り気を増して
分散することで、筋膜の滑りを助けていたヒアルロン酸が
凝集化して水あめのようになることで滑りが悪くなることです。
【筋膜の安定性への影響②】
筋のインバランスだけでなく、静止時の筋膜配列のインバランスや、
筋の方さが慢性化した場合に発生する筋膜の機能異常も
不良姿勢の大きな問題となります。
【筋膜の安定性への影響①】
筋膜とは、全身の筋のほか、骨や心臓・脳などの臓器をすべて包み込んでいる膜のことで、
全身をくまなく覆っていることから、「第2の骨格」とも呼ばれる重要な存在です。
筋肉を正しく動かすためには、この筋膜が柔軟に動くことが大切です。
【靭帯と筋の安定性への影響②】
筋による姿勢の制御は、随意的な筋収縮による「自動的制御」に属しますが、
筋の弾性が損なわれたりすることで「他動的制御」に影響を与えてしまう
場合があります。
筋に正常な弾性があれば、脊椎や四肢の運動が制限されることはありません。
脊椎においても筋の弾性が正常であれば、骨や靭帯、筋膜による
「他動的制御」によって動的安定性及び制御が得られます。
しかし、筋に拘縮が発生すると、その筋の収縮とは反対側の運動が
制限されることになります。
【靭帯と筋の安定性への影響①】
脊柱には大小多くの靭帯があります。
世紀中の靭帯は、すべて中間位では緩み、可動範囲最終域では緊張し、
それ以上の動きを制限します。
〇屈曲を制限:棘間靭帯/棘上靭帯/関節包/黄色靭帯/後縦靭帯
〇伸展を制限:前縦靭帯
〇側屈を制限:体側横突間靭帯/黄色靭帯/関節包
〇回旋を制限:関節包
【椎間板の安定性への影響⑧】
不良姿勢の改善のためにエクササイズを実施する際には、屈曲運動と伸展運動が
椎間関節や椎間板に及ぼす影響を理解しておく必要があります。
椎間板ヘルニアを有する場合は、髄核の後方移動を防止できないため、
起き上がり腹筋運動を実施すべきではありません。
脊柱管狭窄症では、椎間孔径が縮小する腰椎伸展運動は実施すべきではありません。
【椎間板の安定性への影響⑦】
体重70~80㎏の人の第3/4腰椎椎間板の無い圧変化をみると、
立位を100%とした場合、背臥位は25%、立位体幹前傾位では150%、椅子座位体幹前傾位では
185%、背臥位からの膝屈曲位での起き上がりでは210%となります。
これは胸椎においても同様です。
【椎間板の安定性への影響⑥】
腰椎椎間板にかかる負荷は、姿勢によって変化します。
正常な立位姿勢に比べると、
体幹が前屈するほど下部腰椎にかかる負担が増大します。
これは、前方に加わる体幹の重量を、腰部の脊柱起立筋で保持する負荷が増え、
両者による荷重が椎間板に加わるためです。
【椎間板の安定性への影響⑤】
髄核は椎体の曲がる方向の反対側に移動して、椎間板内部で変形して
椎間板内部の圧を調整します。
腰椎の屈曲やねじれは、椎間板膨隆のリスクを高め、髄核の断裂や滑りを起こして
椎間板ヘルニアとなる危険性が有ります。
【椎間板の安定性への影響④】
脊柱に剪断する力や捻る力が加わると、力の方向に対応する
コラーゲン繊維だけが緊張し、他の繊維は弛緩するように出来ています。
しかし、椎間板は屈伸に抗する層板に比べると、回旋に抗する層版が少ないため、
回旋に抗する力は弱くなります。
【椎間板の安定性への影響③】
線維輪は幾層にも重なるコラーゲン繊維の層で構成されていますが、繊維の走る方向は
層ごとに互い違いになっています。
層の一枚おきに方向が変わることで、半分は右回旋の動きに、
残り半分は左回旋の動きに抗するようになっています。
このようにコラーゲン繊維が斜めに走行しているため、
さまざまな運動に抗することができます。
【椎間板の安定性への影響②】
椎骨に対する椎間板の暑さの割合が大きいと、その分可動性も大きくなります。
椎骨と椎間板の厚さの割合は、頸椎が2/7、胸椎が1/6、腰椎が1/4です。
脊柱の中で、頸椎の可動性が最も大きく、胸椎の可動性が最も小さいのは
この割合によるものです。
【椎間板の安定性への影響①】
脊柱椎間板とは、脊柱の椎骨と椎骨の間に挟まれている組織で、
骨に比べると柔らかいため、脊柱の可動性を支える存在です。
椎間板はコラーゲン繊維と線維軟骨からなる外層の線維輪と、
中央のゼリー状の髄核からなります。
【椎間関節の安定性への影響⑥】
脊柱が屈曲しているか、伸展しているかによって、屈曲と回旋の複合運動の起こり方も変化します。
これらの連結運動の逆の動きを非連結運動といい、
可動性が制限されるため、最終域感がより固くなり、
椎間板に加わる負荷も増大します。
【椎間関節の安定性への影響⑤】
脊柱は側屈時に改正を伴います。
このような脊柱に昌実複合運動を、脊柱の連結運動といいます。
連結運動はもっとも容易に起こる運動が、
運動の可動域が大きく、可動域の最終範囲で感じる抵抗感である
最終域感が柔らかい複合運動で、自動的に動作が生じるといった特徴があります。
【椎間関節の安定性への影響④】
脊椎全体で見たとき、屈曲・伸展・側屈の運動はどのように行われているのでしょうか。
屈曲と伸展の動きは、脊椎全体でみると主に頸椎と腰椎で行われます。
伸展運動では下部頸椎や第11胸椎、第2腰椎及び下部腰椎が大きく動きます。
過度の負荷による損傷や傷害を生じやすい部位です。
側屈では頸椎・胸椎・腰椎でほぼ同程度行われます。
回旋は頸椎と胸椎が大きく動き、頸椎全体ではほぼ半分を環軸関節の回旋が占めます。
【椎間関節の安定性への影響③】
〇腰椎椎間関節
屈曲は50°、伸展は15°、側屈は20°、回旋は5°が可能です。
腰椎椎間関節は前額面に対する傾斜により、屈曲域ではこの傾斜度嘘が
瓦の重なりのようになり安定性が得られるという特徴があります。
また、柔軟性が高い人では、伸展時に棘突起同市が接近して動きを制限します。
【椎間関節の安定性への影響②】
〇胸椎椎間関節
屈曲は30~40°、伸展は20~25°、側屈は25°、回旋は30°が可能です。
胸椎椎間関節の場合、関節窩の制限よりも先に肋骨及び棘突起の近接による
制限の方が大きいという特徴があります。
肋骨は椎間関節が曲がった際に接近し、
屈曲、側屈および回旋を制限します。
【椎間関節の安定性への影響①】
〇頸椎椎間関節
屈曲は45~50°、伸展は85°、側屈は40°、回旋は上部頸椎で40~45°、
下部頸椎で45°が可能です。
屈曲の限界では関節包が張り詰め、伸展の限界では関節面が接近して
動きを制限します。
【他動的制御の安定性への影響②】
外部から脊椎に屈曲・伸展・側屈・回旋などの動きをさせようとする力が加わった場合などに、
骨や靭帯がそれらの動きを制限して安定性を生み出します。
また、関節包や靭帯には関節の位置の感覚や動きの感覚に関与している感覚受容器があります。
それが関節の位置の変化を感じとり、正しい位置になるように変化します。
【他動的制御の安定性への影響①】
正しい姿勢を保っているときには、脊椎分節も過度に屈曲や新艇をしていない
但し弯曲を保っている中間位(ニュートラルポジション)の状態にあり、
この場合、他動的制御はほとんど働いていません。
しかし、外部から力が加わったり(外乱)、不良姿勢が生じたりすると、
骨や靭帯などの随意的に動かない構造が、外乱や不良姿勢に対する歯止めになります。
【他動的制御による脊柱の安定3】
下記の3つがお互いに補完しあいながら姿勢をコントロールしています。
このうちの1つでもかけてしまうと、身体全体の安定性に影響が及ぶことになります。
【他動的制御による脊柱の安定2】
脊椎を安定させるために、主に次の3系統の制御がなされています。
①他動的制御(調節)
これは自分の意思では動かすことができない骨や靭帯などの構造による
制御のことです。
②自動的制御
自分の意思でうごかすことができる筋による制御のことです。
③バランスを崩したり、崩しそうになると、神経系が反応して金を働かせて姿勢を制御します。
これを神経系制御と言います。
【他動的制御による脊柱の安定1】
姿勢の維持に重要な役割を果たしているのが脊柱の安定性で、脊椎に不安定な部分があると、
不良姿勢の原因になるばかりでなく、脊柱周辺の組織を損傷させてしまったりすることにも
繋がります。
また、脊椎の不安定性には、筋力や金持久力の不足や、
神経系が支配する筋の調節不良が重なっていることが多くあります。
【安定した姿勢を保つための要因23】
椅子座位時の胸椎後弯・頭部前方位姿勢は、支持基底の中央に重心線が近づくため、
本人は安定した楽な姿勢と思いがちですが、
これは決して「良い姿勢」とはいえません。
「楽な姿勢」と「良い姿勢」を区別し、不良姿勢を習慣にしないことが
大切なのです。
【安定した姿勢を保つための要因22】
①~④が正常に機能しあえば、身体各部は正常なアライメントを維持することが可能となります。
しかし、これからのいずれかに問題が生じると、不良姿勢の持続的な保持や、
特定方向への関節運動の反復が生じ、構成要素の機能障害とその相互作用によって
不良姿勢や運動機能障害が進行することになります。
【安定した姿勢を保つための要因21】
④美的に美しい
美の形式とは、美しいと感じる図形のパターンであり、人間の美の形式には、
釣り合い(バランス)、律動、均整、プロポーション、躍動感などがあげられます。
ちなみに身長は頭部・顔面の長さの8倍、手のひら・指の長さの9倍、足底の長さの7倍である
ことが望ましいとされ、いわゆる8頭身が理想となっています。
【安定した姿勢を保つための要因20】
③心理的に安定
姿勢には心理的な影響も反映されます。
安定した心理状態は脊柱の伸びた良い姿勢につながり、不安や劣等感などの心理状態は、
背中の丸まった屈曲位の姿勢につながりやすくなります。
【安定した姿勢を保つための要因19】
例えば、キッチンで効率よくさぎょうするためには、理想的な流し台の高さは
身長÷2+5~10㎝と言われています。
流し台の高さが高い場合は、履物や踏み台で調節することも大切です。
逆にあまりにも低すぎる場合は、腰かけなどを使って自分にあった高さに
併せることも必要です。
【安定した姿勢を保つための要因18】
②生理学的に安定3
作業姿勢についても考える必要があります。生理学的に安定した良い姿勢で作業するには、
作業効率が高く、快適に作業できる姿勢が必要になります。
使っている机やいすの高さ、机の広さ、流し台の高さなど
環境要因も大切です。
【安定した姿勢を保つための要因17】
②生理学的に安定2
消費エネルギーを最小に抑えることも良い姿勢の保持につながります。
医学的には、循環器・呼吸器・消化器などに過剰な負担がかからない姿勢も
「良い姿勢」の条件となります。
【安定した姿勢を保つための要因16】
②生理学的に安定1
長時間にわたって同一姿勢を保持していると、静的姿勢を保持するために筋肉が動かないまま
力が入っている静止性(等尺性)収縮を強いられ、筋疲労が生じます。金の過剰な収縮を防ぐためには、
頻繁に姿勢を変えることも必要です。
【安定した姿勢を保つための要因15】
良い姿勢を維持するためには
①力学的に安定
静止姿勢に於いて、重心線が支持基底の中に位置しており、その位置が支持基底の
中心に近いほど安定性が良くなります。
また、身体は重力下では各関節のバランスをとるために、筋・靭帯などの活動が必要となりますが、
この活動が少ない方が力学的に安定した良い姿勢といえます。
【安定した姿勢を保つための要因14】
心理的要因として、視線を遮断したり、高所から見下ろしたりすると、
身体動揺が増して安定性は低下します。
逆に体調が万全で、精神的にも安定しているときは、正しい姿勢を取りやすくなります。
また、抗重力筋の機能低下、姿勢反射、立ち直り反射などの
生理的要因に障害が生じると、安定性は低下してしまいます。
【安定した姿勢を保つための要因13】
各分節の重心性が一致し、構造物がまとまって並ぶほど
安定性は高まります。骨盤の左右のたかさの違いや脚長差、脊柱の側弯などがあると、
構造物の正しい並びを妨げることになり、安定性が低下します。
【安定した姿勢を保つための要因12】
猫背で顎が前に出る姿勢(頭部前方位姿勢)は
筋活動が少なく、楽かもしれませんが、アライメントが崩れていて
良い姿勢とはいえません。
このような「楽」ではあるが悪い姿勢が習慣化することが問題なのです。
【安定した姿勢を保つための要因11】
この座位姿勢を続けるには、重心線が支持基底の辺縁に近いため、
脊柱起立筋だけでなく、腹筋群の緊張も必要となります。
また、座位姿勢をしばらく続けるには、下肢の筋群の活動も必要となります。
そこで、ヒトは楽な姿勢を求めることになります。
つまり、抗重力筋を使わず、しかも重心線を支持基底の中心に近づけるために、
猫背で顎が前に出る姿勢(頭部前方位姿勢)になりがちです。
【安定した姿勢を保つための要因10】
座位における理想的なアライメントは、頸部と体幹が垂直になり、
股関節と膝関節がほぼ直角に曲がり、足底が地面についている状態です。
この肢位を端座位(椅子座位)とも言います。この状態は支持基底内に重心線が収まっているため、
安定した座位姿勢と言えます。
【安定した姿勢を保つための要因⑨】
支持基底面内の重心線の位置が支持基底の中心に近いほど安定性はよくなります。
重心線の位置が支持基底の端(辺縁)に近くなると、わずかな外力によって重心線が
支持基底から外れて、転倒してしまう事もあります。
両足立位から片足立位になうと、支持基底の減少と同時に、重心線の位置が相対的に辺縁に
近くなるため、不安定な状態になるのです。
【安定した姿勢を保つための要因⑧】
支持基底面とは、両足で立位を保持しているときの両足底及びその間の部分を合計した面積です。
支持基底が広いほど安定性は良くなります。両足を密着させた立位より、両足を離した立位の方が
安定性は良く、杖を使用するとさらに支持基底は広くなり安定します。
【安定した姿勢を保つための要因⑦】
重心の位置が低いほど安定性は高まります。
立位よりも座位、座位よりも臥位の方が重心は低くなるため、
安定性は良くなります。
【安定した姿勢を保つための要因⑥】
床と接触している面の摩擦抵抗が大きいほど安定性は高まります。
氷の上に裸足で立つと安定性が悪くなることは容易に想像できるでしょう。
普段から靴選びなどにも注意する必要があります。
【安定した姿勢を保つための要因⑤】
物体は質量が大きいほど安定性は高まります。
トクに外力に抵抗するには質量が大きい方が有利です。
しかし、体重が重ければよいかというと、それは別問題です。姿勢を安定させるために
相撲取りになるわけにはいきません。
【安定した姿勢を保つための要因④】
バランスの取れた平衡状態を維持しようとする性質が安定性(スタビリティ)です。
重量の影響下で人間が立位姿勢や座位姿勢を保持するときには、複数の要因が安定性に影響しています。
【安定した姿勢を保つための要因③】
③交代制(姿勢変化)
良い姿勢であれ悪い姿勢であれ、長時間同じ姿勢を維持すると金軍の緊張によって循環障害(血行不良)
が生じます。わずかな姿勢変化でも筋緊張のバランスが変わり、
筋群の血液循環は促進され、筋疲労が軽減します。
休めの姿勢でも左右の足を交代させながら立つ方が姿勢が長続きします。
【安定した姿勢を保つための要因②】
②非対称性
左右対称の同一姿勢よりも、片側の足を出した休めの姿勢のほうが、
両足の幅が広がり、バランスが安定します。
【安定した姿勢を保つための要因①】
快適で長続きする立位姿勢を保持するには、3つの要素が関与します。
①安定性
姿勢保持のための筋活動とエネルギー消費の少ない、バランスの安定した状態です。
【立位姿勢での理想的なアライメント③】
理想的な姿勢がとれると、自発的な身体動揺はわずかで、直立姿勢を乱すように働く
重力の影響を最小にして立つことができ、また立位姿勢を保持するために必要な
筋活動やエネルギー消費が最小になるという特徴があります。
【立位姿勢での理想的なアライメント②】
前額面の理想的なアライメントは、背面からみて、
外後頭隆起、椎骨棘突起、殿裂、両膝関節内側間の中心、両内果間の中心を通ります。
矢状面の理想的なアライメントは、耳垂、肩峰、大転子、膝関節前部(膝蓋骨後面)、
外果の2~3㎝前部を通ります。
【立位姿勢での理想的なアライメント①】
頭部・体幹・骨盤・四肢の配列(体節の配列)のことをアライメントといいます。
安静立位性における理想的なアライメントは、
前額面(身体の前面、あるいは背面)・矢状面(身体の側面)・水平面からみて、
それぞれ頭部・体幹・骨盤・四肢がきれいに整列している状態です。
【重心と重心線③】
重心位置はプロポーションによって個人差があり、年齢によっても異なります。
幼児の重心位置は成人より相対的に高く、
姿勢が不安定になります。
そのため、幼児が手を上げながらバランスをとって歩くのはこの不安定な姿勢のためなのです。
【重心と重心線②】
立位姿勢での人体の重心は、骨盤内の第2仙椎のやや前方にあります。
身長に対する重心の高さを測定すると、
成人男性では足底から測って身長の約56%の位置、成人女性では約55%の高さにあります。
平均すると女性のほうが重心位置は低いのですが、
最近の女性は骨盤が小さく、脚が長い方が増えているので、
重心位置も以前よりは高くなっているようです。
また、座位姿勢では重心は第9胸椎のやや前方にあります。
【重心と重心線①】
人間は意識している、していないにかかわらず、重力の影響を受けながら姿勢の制御や動作を
行っています。物体に作用する重力の郷店を重心(質量中心)といい、
重心を通る垂直線を重心線といいます。
【正しい姿勢を獲得するには?④】
大切なのは、身体を全体的にとらえ、心身全体のバランスを整える中で、
正しい姿勢と正しい運動パフォーマンスを獲得し、
不調のない身体を作ることが大切です。
【正しい姿勢を獲得するには?③】
正しい姿勢と動作を獲得するためには、正しい医学的理論を知ることが大切です。
いろいろな雑誌をつまみ食いしても、テレビの情報番組を参考にしてもなかなか正しい姿勢は
身につきません。
肩がこるからと言って肩だけに注目してもダメですし、
腰痛だから腰だけを治療してもダメなのです。
【正しい姿勢を獲得するには?②】
大人では約5㎏の頭と約8㎏の両腕を肩まわりの筋肉で支えなければいけません。
これは実に大変なことです。
そのうえ、ストレスの増大によって精神的疲労を蓄積され、繰り返しの単調な労働が
肩や腰の局所的な疲労を蓄積させ、更には運動と睡眠と栄養バランスを崩れさせ、
運動不足の人も増えています。これらが原因で、肩こりや腰痛などに悩む人は
後を絶たない状況です。
【正しい姿勢を獲得するには?①】
四足歩行が二足歩行に代わるというのは、人類にとっては進化だったのでしょうが、
型鋼、腰痛、膝痛、内部疾患など、さまざまな障害が増えてきたのも確かです。
ヒトは二足歩行へ変化したことで、手に体重をかけて活動する機会がめっきり減りました。
その結果、肩回りだけでなく、首・腰の筋肉まで弱くなってしまいました。
【ヒトの姿勢の特徴④】
⑤ヒトの脚は腕より長くなっています。なぜ二足歩行が発達したかは、
熱帯の密林より開けたサバンナの広大な環境に適応するためという仮説が有力です。
初期の人類は大きな脳を持っていたので、脂肪とタンパク質をより豊富に含んだ
食べ物を摂り、脳にエネルギーを送る必要がありました。
そのため、人類の祖先は獲物が疲れ果てるまで長い距離を追いかける必要もありました。
そのため長距離移動に向いた長い脚を獲得したのです。
【ヒトの姿勢の特徴③】
④ヒトの腰椎は伸展(前弯)していますが、チンパンジーや他の四肢動物の腰痛は
屈曲(後弯)しています。
四肢動物は、両手と両足を支柱にし、腹部を丸めて腰椎を屈曲することでブリッジ(橋)を形成し、
安定性を高めています。
⑤チンパンジーや他の四肢動物の股関節が屈曲しているのに比較して、ヒトの股関節は中間位にあり、
伸展も可能です。つまりヒトは二足になることで股関節が進展し、
腸腰筋の張力によって腰椎の前弯(腰椎の反り)が生じます。
すなわちブリッジ構造は失われてしまい、不安定なバランスが生まれることになります。
【ヒトの姿勢の特徴②】
①ヒトの頭蓋骨はチンパンジーよりもはるかに大きい
②チンパンジーなどすべての四肢動物は、肩まわりや腕の筋肉が強く発達している。
また、前を見て獲物を狙い、硬いものをかみ砕くために、
首周りの筋肉も強く発達している。
ヒトはこれらの筋肉が弱くなっている
③ヒトの骨盤は短く、横幅が広く、内臓などの腹部の器官を支えることが
可能である。チンパンジーの骨盤はもっと大きく、縦に長く幅が狭くなっている。
【ヒトの姿勢の特徴①】
人類に近い動物には、オランウータン、ゴリラ、チンパンジーなどがいます。
チンパンジーは短距離なら二足で立って歩けますが、基本的に四足歩行です。
人は完全な二足歩行です。
生物としての二足歩行が骨格全体にどのような影響を与えてきたのかは、
ヒトとチンパンジーの骨格を比較するとわかります。
【姿勢の定義と不良姿勢3】
筋・筋膜のインバランスをきたす原因は、ライフスタイルやこれまでやってきたスポーツ、
趣味、ケガの既往などさまざまです。
多様な不良姿勢が、どのような筋・筋膜のインバランスが原因で生じてしまったのかを
知ることは正しい理想的な姿勢を取り戻すうえで非常に大切です。
【姿勢の定義と不良姿勢2】
不良姿勢のきっかけは、日常生活のちょっとした癖や、無意識に身についた動かしやすい
運動方向への反復動作、同じ姿勢をとり続けることで筋肉が緊張し、
収縮した状態が持続してしまう事です。
特に、全身の筋や筋膜のインバランス(バランスの不均衡)が少しずつ身体への負荷となり、
体節の配列が不良となっていき、不良姿勢が身につくことになるのです。
【姿勢の定義と不良姿勢1】
正しい姿勢をとることは、正しい運動パフォーマンスを発揮することを可能とし、
身体の不調を軽減することにつながります。
皮膚、結合組織、筋・筋膜、関節などに障害があると、
正しい姿勢が取れなくなります。これを不良姿勢と言います。
この不良姿勢がこれらの組織に不快感や痛みをもたらすことがあります。
参考文献:姿勢の教科書 竹井仁著
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